この記事では資産形成についてご説明します。
仕事や経済状況が不安定な昨今では、資産形成は人生においてより大切なものとなりました。
積み上げた資産をさらに増やす資産運用方法をご紹介しながら、資産形成の必要性をご説明していきます。
資産形成とは?
まず資産形成とは何かご説明します。
資産形成とは、資産がほぼゼロの状態から貯金や投資をし、資産を積み上げていくこと。
わかりやすい例では「収入から毎月1万円を貯金する」、これでも立派な資産形成と言えます。
資産という言葉から大きな金額をイメージするかもしれませんが、資産はコツコツと地道に積み上げていくもの。
決して一攫千金を狙うようなものではありません。
資産形成をすることは、実はメリットしかありません。
まずお金に対するリテラシーが高まるため、資産形成後の資産運用を考えられるようになります。
資産運用については以下の章でご説明しますが、資産を効率良く増やす上でとても重要な選択肢となるでしょう。
毎月の貯金だけでは蓄えられる資産には限界がありますが、資産運用を行うことで資産の積み上げが加速します。
さらに資産運用のメインとなる投資は、インフラ時の物価上昇の影響を受けにくいというメリットがあります。
そして資産形成を実践すると、日々の消費に対する考え方も良い方向に変わることが期待できるでしょう。
資産を積み上げるためには、まず無駄な出費の見直しから始まります。
これまでの無駄が一変資産へと変わることに気付くはずです。
さらにいつもの収入だけでは対応できない事態が起きた時には、これまでの資産が大いに役に立つことは間違いありません。
最近ではコロナウイルスによる休業や雇用解雇が相次ぎました。
そのような状況でも資産があれば生活へのダメージは最小限に抑えられます。
悪いことばかりではなく、結婚や出産、引っ越しなど、人生における大きなイベントでも資産が必要になることは明らかです。
みなさんの資産形成の最終目的は、老後の生活不安を解消することや、目的達成のために資金の調達を容易にすること、さらにはインフラ対策と多岐に渡るでしょう。
しかしそのいくつかは、単なる貯金だけでは到底届かないゴールではないでしょうか。
そこで次に考えなければいけないのが、先ほどお話した資産形成を効率良く加速させる「資産運用」です。
次の章ではその資産運用について、具体的な運用方法をご紹介しながら説明していきます。
資産運用とは?
ここでは資産運用についてご説明します。
まず資産運用とは何か。
資産運用とは、積み上げた資産を株式や不動産などに投資し、資産を効率良く増やすことです。
資産を元にさらに資産を増やすため「お金に働いてもらう」というイメージです。
実際の資産運用では、元になる資産をある程度積み上げてから行う方がより効果的です。
単純な話ですが、資産10×運用100では結果は1,000にしかなりません。
しかし、資産100×運用100なら結果は10,000になります。
もちろん資産運用では資産が増えるだけではなく、減ってしまうこともあります。
リスクヘッジのためにも、複数の異なる方法での資産運用を考えるとよいでしょう。
そのためには、まずはある程度の資産形成が必要です。
また資産運用を行う場合には、投資全般に対する知識や金融や経済の行く先を読む力なども重要です。
運用を開始した後も常に勉強をし色々なことを学んでいく必要があるでしょう。
以下の3つは代表的な資産運用の方法です。
以下で1つずつ簡単にご説明します。
株式投資
まずは株式投資です。
株式投資とは、企業(株式会社)が発行している株式を売買し、その差額で利益を得ることです。
また企業が利益をだした時に分配される配当金や、株主優待なども受け取れます。
株式相場の価格は、企業の業績や景気状況、政治情勢など色々なことに影響されます。
そのため売買のタイミングや、相場の動向を分析する知識が必要でしょう。
株式を保有する企業の成長にともない利益が増える場合があるので、長期的な資産運用にはかかせない方法の1つです。
投資信託
次は投資信託です。
投資信託(別名ファンド)とは、あなたの資産を資産運用の専門家であるファンドマネージャーが、あなたの代わりに株式や債券などに投資。
そこで出た利益があなたに還元されるという投資の方法です。
投資信託のメリットの1つとして、少額から始められることがあります。
100円からの投資も可能なので資産運用のハードルが低いと言えるでしょう。
最近ではLINEや楽天、イオンでも投資信託サービスを行っており、より身近で手軽な資産運用の1つとなりました。
不動産投資
最後は不動産投資です。
不動産投資とは、一般的にアパートやマンションを投資目的で購入、それを人に貸出し賃貸収入を得ることです。
賃貸収入の場合、長期の不動産保有で継続的な収入が得られるでしょう。
また購入した物件の売買で発生する差額でも、利益を出せます。
不動産投資では住宅ローンを組めるため、現在安定した収入がある場合は比較的少ない資金でも不動産投資を始められます。
資産形成の必要性
資産形成が必要な理由として多いのは、人生のライフイベントのため、そして老後の生活のためではないでしょうか。
特に2019年金融庁より報告された「老後2000万円問題」の報告を機に、多くの方が現在の働き方や生活自体に疑問を持つようになりました。
「今のままのではゆとりある老後は望めない」と改めて実感したのがこの老後2000万円問題です。
さらにこの2000万円という数字、実は最低限必要な金額であり現実的ではないとうことがわかっています。
令和元年、生命保険文化センターにより、ゆとりある老後(定年退職後)に必要な月の費用が発表されています。
参考サイト:生命保険文化センター
- ゆとりある老後に必要な月あたりの生活費(夫婦2人)=約36万円
そして老後の収入源である将来の国民年金・厚生年金の予測が以下です。
- ひと月あたりの年金受給額(夫婦2人)=約20万円強
以上の数字からひと月あたりの収支を計算します。
- 20万円(収入)-36万円(支出)=-16万円
ひと月当たり16万円ほど不足しているのがわかると思います。
この16万円を金融庁が老後に必要だという2000万円の貯蓄から毎月捻出するとします。
この2000万円で一体どれだけの不足分を補えるのでしょうか。
計算してみます。
- 2000万円÷192万円(16万円×12ヵ月分)=約10.4年
この計算では、2000万円の貯蓄では約10年分の生活費しか補えないことがわかると思います。
要するにこの2000万円は75歳まで生活できる額であり、人生100年、平均寿命が90歳といわれている現代では到底十分とは言えません。
定年退職後、65歳からでも数年間はパートなどで生活費は稼げるでしょう。
しかしそれは心身ともに健康である場合の話。
もし病気をしたら?入院や手術が必要になったら?
いつまでも若いころと同じようには働けませんよね。
それは全く現実的な話ではないのです。
そこで、現役で働ける約40年間で老後の生活費を生み出す方法、それが資産形成であり、資産を使ってさらに資産を増やす資産運用なのです。
資産運用が長期に渡るものであれば、定年退職後でもさらに継続的な収入が得られ、老後の生活を安定して維持できます。
このようなことから、老後のゆとりある生活、そして今現在の生活をより豊にするためには、資産形成・資産運用が必要不可欠であると言えるでしょう。
さらにもう1点。
資産形成が必要な理由に、インフレに対応する資産を作ることがあげられます。
残念ながら貯金はインフレに対応できる資産とは言えません。
資産を現金で持つ、つまり普通に貯金しているだけの場合、インフラ時の物価上昇の影響を受け現金の価値が下がってしまう可能性があるのです。
わかりやすいように例をあげてみましょう。
- 現在1,000万円の貯金があるとします。
物価が毎年3%ずつ上昇し続けた場合、20年後には…
→1,000万円=553万円の価値しかなくなってしまいます!
逆に現金の価値が下がるインフレに対応できる資産は「現物(実物)資産」と言われるものです。
わかりやすいものでは、金などの貴金属や不動産物件がそれにあたります。
不動産物件の場合は、物価の上昇が賃貸料の値上がりにつながります。
そして賃貸料の値上がりは、不動産物件の価値をさらに押し上げる結果となるでしょう。
またインフレによる物価の上昇は、企業の業績改善を手助けします。
それに伴い株価の上昇も期待できるので、株式投資や投資信託もインフレ対策としては一定の効果があります。
このように資産形成からの資産運用は、人生100年を迎えた日本において必要性の高いものになっています。
近い将来加速するであろうインフレに備え、そして老後不安をなくすためにも、今ここで真剣に資産形成を考える必要があるでしょう。
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